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ちょうどいい毎日をさがす日記

なんだか停滞してるな、他人と比べては落ち込んでばかりだな、ともやもやした空気が立ち込めてた2015年。それを変えようとまずは暮らしをシンプルに整えようと取り組んだ2016年。なんとか現状を変えようと、ちょうどいい毎日、を模索する34歳のブログ。

長距離通勤が辛くなくなるミステリ:特捜部Q

昨年夏ごろから北欧ミステリにはまっています。
北欧ってマリメッコとか家具とか森の妖精みたいなイメージが強いですが
意外なことに、ちゃんと凶悪事件が起こっています。
暑いので、寒い国のミステリを読めば気分だけでも
涼しくなるんじゃないかとたまたま最初に手に取ったのが、
ユッシ・エーズラ・オールスンの「特捜部Q-檻の中の女-」でした。

本を開いたらいつの間にかその世界に意識が飛んでいて、
まわりの雑音も人の気配も、過ぎていく時間も
まったく気にならなくなっているような大当たり本に時々出会います。
この本がまさにそれでした。

登場メンバーを好きになれるかどうかというのも
わたしとしてはその本に夢中になれるかどうかの大切なポイントなのだけど、
この特捜部Qには愛すべき登場人物がたくさんでてきます。

ぶっきらぼうでがさつ(でもやさしい)バツイチのカール、
過去が謎に包まれているいっぽうで、警察署にお祈りエリアを勝手に作ったり、
ものすごいくさいお茶を入れてくれるシリア人のアサド、
紫の服が似合いそうな有能なおばちゃん(完全なわたしのイメージ)ユアサ。
みんな完璧じゃない、ちゃんとダメなところがあって、
そこに共感して感情移入できたり、
愛すべきキャラクターになっているすばらしい人たちが出てきます。

アサドがシリア人ということで、そこまで書いていいの!?レベルの
宗教がらみのきわどいシュールなジョークも満載です。

さて、肝心のストーリーは、
若くて有能しかも美人のな女性政治家が何者かに監禁される事件が起こります。
迷宮入りとなっていたその事件を、
迷宮入り事件捜査担当として立ち上がったばかりの部署「特捜部Q」が
最初の事件として捜査する、というものです。

監禁されている女性政治家ミレーデの世界と、
特捜部Qの世界、二つの世界が交互に描かれています。
軽快で巧妙な登場人物の会話、暗く残酷な暴力とそれに屈しないミレーデの強さ、
とにかく引き込まれる描写のオンパレード。
アクション映画のようなスピード感と迫力に圧倒されて
あっという間にひきこまれてしまいました。

同じ監禁もので『その女アレックス』がありますが
これに引き込まれてしまった人は絶対この『特捜部Q-檻の中の女-』も
はまるはず!

「特捜部Q」は
―キジ殺し―
―Pからのメッセージ―
―カルテ番号64―
―知りすぎたマルコ―
―吊された少女―
と続きますが、1作目の「檻の中の女」が一番スピード感があって
おもしろかったと思います。

通勤が苦じゃなくなる度:★★★★★!!
登場人物に共感できる度:★★★★★




通勤時間が嫌で嫌で仕方がない誰かがこの本を読んで、
少しでも楽しく通勤できるようになったらいいな