ちょうどいい毎日をさがす日記

なんだか停滞してるな、他人と比べては落ち込んでばかりだな、ともやもやした空気が立ち込めてた2015年。それを変えようとまずは暮らしをシンプルに整えようと取り組んだ2016年。なんとか現状を変えようと、ちょうどいい毎日、を模索する34歳のブログ。

通勤電車が楽しみになるミステリ:「三秒間の死角」

アンデシュ・ルースルンド『三秒間の死角』

イケメン潜入捜査官のピート・ホフマン(2人の子持ち、ミステリアスで美人な妻あり。残念!)と定年を6年後に控えたぶっきらぼうで偏屈なおじさん警部エーヴェルト・グレーンスの2人が主人公。ふたつの視点から物語は進みます。
潜入先の麻薬組織での新たな任務のため刑務所に入るピートですが、麻薬組織からも、また守ってくれるはずの警察組織からも裏切られ切り捨てられようとします。エーヴェルトはピートが、刑務所に入る前に関わった殺人事件の捜査を指揮し、じりじりと真相に近づいていく・・
大人版「ホームアローン」に、「ショーシャンクの空に」と裏切りや計算、大人の汚い面がスパイスとして加わったようなミステリです(このまとめ方、著者に殺されそうですね・・笑。褒め言葉です!!)

アクション映画のようなピートの数々の布石が鮮やかで、気づくと物語に引き込まれている。緊張感・スピード感と読後の「ごちそうさまでした!」感が半端ないすごい本でした。ガラスの鍵賞(最優秀北欧犯罪小説賞)受賞作。

わたしは上下巻わかれている文庫で読みました。
上巻の始まりはとにかく話の中に入っていけない!ただでさえ名前が覚えにくいのにコードネームなんか使われて混乱するし(ピート・ホフマン=パウラ)、漂う空気が男くさいし、メインのひとりであるエーヴェルトをなかなか好きになれないんですよ。(「三秒間の死角」の前作「死刑囚」を読んでいないからかもしれないけど)
が、上巻半分くらいから一気に物語が動き始めます。そこからはもうぐいぐい引き込まれて、長い長い通勤電車が「え!もう着いちゃったの?」となるぐらいの引き込まれ方でした。最終的にはエーヴェルトも「渋くてかっこいいおじさん」に格上げされているから不思議です。

読後の爽快感:★★★★★
緊張感:★★★★★
すごい本に出会ってしまった!感:★★★★★

三秒間の死角 上下合本版 (角川文庫)
三秒間の死角 上下合本版 (角川文庫)